電機→素材と転職をまたいで一貫して新規事業畑。 モットーは「組織で唯一無二のポジションを取り続ける」&「社内政治を科学する」。 社会人博士で培った専門性を使った技術コンサルと、新規事業プロマネが得意。学位取得をきっかけにSNSでの情報発信を開始。
【経歴】 修士(理学) ⇒ 電機メーカーにて研究職10年(在籍中に工学博士と技術経営修士をダブルスクールし取得) ⇒ 素材メーカーにて開発職(Now!!)
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今回の記事のポイントはこちら
- 博士の方、博士になりたい方
- キャリアに悩んでいる技術者の方
- 転職活動をしたいけれど何から始めたらよいか分からない方
こんにちは、Nekoaceです。 博士の転職第5弾、今日はベンチャー企業2社と面接したときのお話です。
転職活動を開始して、ヘッドハンターに紹介してもらった多数の企業の中から大企業2社と面接した結果まで前回書きました。
博士の転職体験記:研究職が転職活動でベンチャー企業と面接した話
Nekoaceの場合は、そもそもの転職の目的が、自分の専門性を活かした職に就きたかったことと、次こそは事業化してみたかったことの二点にありました。
事業化という観点では、昨今の環境からやはりベンチャー企業(スタートアップ)に分があると思っていると同時に、そちら界隈の方は本当に断片的な情報しかもっていない状況だったので、面接しながら自分の適性判断していこうと思っていました。
前の記事で書きましたが、ビズリーチ登録後に、ヘッドハンターからの多数のメールとともに、有名スタートアップの経営者の方から直接メールをいただき(自分の名前あてに連絡が来ると、「おっ」と思うのですよ)、検討始めました。
メール頂いた中で受けると決めたところは二社。いずれもNEXTユニコーンみたいなくくりで語られることの多い企業で、
規模的にはシリーズB~C程度、創業3,4年で従業員100ー200人
というところでしょうか。いずれもめちゃくちゃ勢いのある企業です。
結果的には色々あって内定もらうに至らなかったのですが、何かの参考になる方もいるかもしれないので残しておきます。
転職面談1社目:教育Saas系スタートアップ
CEOから直接メール頂いてびっくりしました。
おそらく、ビズリーチにPhD(博士のこと)と書いていたので、そこが検索に引っかかったんだと思います。
そのまま「受けますよ」の連絡して履歴書送るとすぐに翌週くらいで面接日程組まれました。
私初めてだったのですが、最初の面談はカジュアル面談というスタイルでした。社員の一人と議題決めずに面談して会社説明も受けます。それで、自分がアプライする部門までそこで決定する感じです。
というのも面談した方が物理系の博士持ちの方でその方も専門と全然違う仕事してるみたいで、博士で培った課題設定力が活きてるーみたいな話してめちゃ参考になりました。
この会社の主な商材は教育用教材でして、データサイエンスも使います。で、ジョブとしては教材作るのももちろんあるのですが、ビジネス作りというか、学校とか学習塾相手にいかに商品使ってもらうか営業するのも大事な仕事。
私の場合、ずっとモノづくりでやっていて、データサイエンスは特に強くないので、
ビジネスデベロプメント(営業とかマーケとかだと思ってもらえればいいと思う)の部分でアプライ
することにしました。
カジュアル面談終わって、次の面談がいきなり社長面談でした。
「え?最終面接?」みたいな感じで
???( ゚Д゚)???
でしたが、しょうがないので事前準備そこそこして面接でした。
結果的には、会社のスタイルとして最初に社長面談してそれから複数人面接する様子で、最終面接ではなかったみたいです。
実はこの時、転職活動全体通して初めての面接で、端的に準備が足りませんでした。
企業研究も不十分で、自分がベンチャー企業で働くイメージがついてない状態で面接に臨んでしまって終始会話がかみ合わない感じでした。
当然結果は不合格。
悔しさとかよりも先方に貴重な時間使ってもらって申し訳ない気持ちの方が強かったですね。
面接通して感じたこととしては、社員の方も勿論、社長も超優秀でした。ちょっとおこがましいんですけども、、、正直それまで大企業では関わったことの無いような優秀な方とお話しした印象でした。
自分はそれまで会社の中で目立っていた方だと思っていたのですが、全然世界広かったです。経験としては良かったですが。
結果:1次面接(社長面接)不採用
転職面談2社目:製造業向けSaas系スタートアップ
こっちもCEOから直接メールが来ました。
製造業向けですがやはりSaasスタートアップです。
最近ユニコーンランキングとか見てるとまじでSaasばっかですよね?ディープテックはアメリカだとそこそこはやってきてる感じですが日本じゃまだ時間かかる感じでしょうか。
さて、ここも、カジュアル面談からスタートでした。
1社目教育系スタートアップの経験があるので準備はより入念にしました。ネットでとれる情報は取り切って、顧客になりそうな仕事してる製造業の友達にヒアリングして準備していきました。
その結果、カジュアル面談は無難に終わって、1次面接も無事通過。
CEOとの最終面接に漕ぎつけました。
こっちは正真正銘最終面接です。 ベンチャー面接繰り返して分かってきましたが、
最近はスタートアップと言っても結構給料は出ます。
大手メーカーで働いていたのと同程度は多分出る。
ただ、私がそれまで経験していたような
研究所で研究開発してPOC(実証実験)回すところまでの経験しかないと内定もらうのはかなり厳しい
です。
大企業だとPOCまででプロジェクト終了しても、「残念だった、次頑張ろうね」でいいんですが、小さい会社だとやっぱりそうはいかない。
20代で現場でずぶずぶ働くならいいんですが、30代転職で年収維持しようと思うとプロダクトマネージャー級での活躍が求められるので、それまでの経験じゃ弱かったと思っています。
最終面接ですが、守秘義務があるので微妙ですが、CEOとのディスカッションをクリアすることが求められました。マネージャーの採用でアプライしていたので採用する側としては幹部候補。経営参画できる地力があるかどうかを試されたようです。
正直この時ほど自分の力不足を痛感したことは後にも先にもありませんでした。。。
面接通してかなり志望度も上がっていたので大変悔しかったです。
あと、これはIFですが、マネージャーでなければ採用されていたのかもしれません。その場合給料は当時よりも大分下回りますが、そういう選択肢もあったかも。
ただ、大手メーカーの方で内定が出ていた段階だったのでそちらに決めてしまいましたが・・・
結果:最終(CEO)面接にて不採用
転職体験記:大企業とベンチャーの面接の違い
折角なので気づいたことを並べておきます。
面接回数:これはバラバラでした。大企業の方がプロセス長そうだなあと思っていたのですが実際にはそんなことはなく面接は全部で3回くらい。ベンチャーの方はカジュアル面談からスタートする点共通していましたが、聞くところでは大企業でも最近広まってきているようで、単にベンチャーが先取りしているだけなのかもしれません。
面接内容:ベンチャーでは社長面接がありますし、やはり事業運営というかビジネスを形にできるかが強く求められていると感じました。即戦力性というか。大企業だと若干ポテンシャル採用的な雰囲気もありました。中途なのでもちろん即戦力が求められていると思いますが、ベンチャーに比べると少し融通が利きそうな印象。例えば未経験分野に進むなら大企業の方がまだ可能性はあるような気がします。実力を示すためのなんらかのエビデンスは必要でしょうが。
面接方式:まず大企業はすべてTeams、ベンチャーはすべてGoogle Meetでしたね。まあ使い勝手はほぼ変わりませんが。 あと、大企業は必ず人事が面接時についていたんですが、ベンチャーはほぼつかなかったですね。面接官に任されているんでしょうね。その方が合理的な気はする。
大企業でウケたエピソード:プロジェクトリーダーやってたときの苦労話です。チーム、上司、上位上司それぞれの間でなんとかプロジェクト進める苦労ですね。大企業あるあるですから(笑)
スタートアップでウケたエピソード:ベンチャーのときは、ダブルスクールでハードワークしてた時の話でしょうか。勢いあるベンチャーとかって、外資コンサルで地獄見ました!みたいな人が結構いるのでこういう話ウケます。逆に大企業で激務自慢すると引かれることもあるので要注意。
共通して受けたエピソード:一番は失敗したプロジェクトをまとめたときの話です。事業化は失敗したんですが、最低限世の中に知見を出したいと思って論文書いたんですが、このあたりの考え方についてはどこからも聞かれました。やはり仕事はまとめてなんぼなのは企業規模によらないんだなあということでしょうか。
最後に
今回はベンチャー企業との面接結果について書きました。
結果的に内定頂けなかったわけですが、大企業との違いを体感出来て個人的にはすごくためになりましたし、大企業とベンチャーの違いについても気づきがありました。
最終的には、大手企業、ベンチャー企業、それから国研の研究員でキャリア選択迷いました。
次回は国研の話をしていきます。
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